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「清夏」 2008年一水会

個展が終了した、翌日の9月23日、第70回一水会展へ行ってきました。
今年は「清夏」というタイトルで沙絵子が絵を描いているところの絵です。
沙絵子は、大阪芸術大学の日本画科を卒業して、さらに同大学院も修了しております。
ブログ参照(2008年一水会展←クリック

沙絵子の憧れはミス・ポター(ピーターラビットの作者)

注目ポイントは、絵の中の絵。
つまり沙絵子が描いている葡萄の絵です。
これは実際に沙絵子が描いた絵を父が描いたのです。
ややこしいけど。。沙絵子が描いた水彩画を父が油絵で水彩画らしく描いたということで、その鉛筆の線などもさりげなく表現しております。

やわらかいタッチで水彩画の優しさ、透明感を表現している

約2か月の製作期間の間、テーブルの上のモチーフは何にするか試してみるという目的もあり、とっかえひっかえモチーフを変えて、モデルをしながら沙絵子も絵の練習を積んだというわけです。

タイトルは清明から一字とって「清夏」。沙絵子がつけました。
父の娘として生まれて、絵を勉強し、その姿でモデルになった作品に、
父への想いをのせたタイトルをつけたのでしょう。

「清」という字の意味は、
世俗的なよごれにおかされず純粋である。心が澄んでいる。
という意味です。
写生は絵の原点で、絵を描く中でも特に純粋な気持ちで望むものです。
そしてそれが父のライフワークです。

父が絵を描く姿をみて、私はいつも
「なぜ山に登るのか」と聞かれて「そこに山があるから」
と答えた登山家のジョージ・マロリーの言葉を思い出します。

“男のロマン”や“征服欲”などいろいろな解釈がなされていますが、先ずは山登りが大好きだという純粋な心から出た言葉だと思うのです。
だからとても清々しく、耳に響くのではないでしょうか。

第70回一水会展巡回展(松本・大阪・名古屋・金沢) ←こちらをクリック

at 22:08, 初絵, 人物画

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